タイ料理を食べて、お腹を壊した方を見た。吐き気と下痢、頭痛が主訴。

手首の脈を取ると二の字の脈をしている。実際に血液がその向きに流れるわけではないのだが、触覚的には二の字に、横に脈打って感じられる。休養が必要な脈だ。もっと状態が酷いと、千鳥の脈といって、心臓と指先の方向に行ったり来たりする様な触感の脈になる。臍下丹田からは力が抜けて虚になる。

感応を掌で探ると心に来ている。動悸もやや激しい。しばらく檀中へ手を当てていると鼓動が落ち着いて来た。肝も見たが、下痢の後だからなのかつかえはない。胃は固いので、足三里を押さえた。腰に食欲増進のツボがあるのだが、こういう時に操作すると悪化しやすいので、ここは避ける。

呼吸が落ち着いてから、再び脈を見たら、もう普通の脈になっていた。

近頃、暑くて食欲が落ちやすい。そんな時に辛い物を食べたくなる機会も多いのだが、お腹には辛い場合がある。また、湿気のせいでリンパが詰まるので、湿疹のご相談も多いのだが、お腹に負担を掛けると痒くなりやすい。強い香辛料は汗がサラサラと流れる気候になると大丈夫なのだが、体調不良のある場合、湿気のあるうちは体の負担になりやすいので避けておくのが無難。

投稿者: hamadakantaro

浜田貫太郎。浜田整体院長。著書に『臨床家のための整体操法入門』たにぐち書店。共著に『息覚』幻冬舎ルネッサンス。寄稿に『安心』マキノ出版。『手技療法』たにぐち書店。