ヤマト運輸で思い出した。あそこは働いていると、なぜか気持ちが良くなる不思議な会社だ。休憩時間もキッチリしていて、逆に言うとシブチンなのだが、時間通りに規則正しく作業をしていると自分が社会参加している様な気分になる。夜勤明けに見る朝日の眩しさと言ったらない。妙な脳内麻薬が出でいるのではないか。
ヤマト運輸の経営は、日本型社会主義の完成系ではないだろうか。細部まで合理的に管理されていて、社食のカレーの味にすら原価率の細かい計算を感じた。決して旨くはないけれど食べられる味なのだ。そのギリギリを攻める味。比するなら学食だろうが、違う設計思想を感じさせる味。本質はディテールに宿る。一時が万事に感動して、社長の小倉昌男氏の本を読んだ。実は本の印象はないのだが、ヤマト運輸といえばヤマト体操だ。
ラジオ体操を簡略化した様な体操なんだけど、合理的でなんともヤマト運輸らしくて良いのだ。最早、フーコーの規律訓練型権力だとか言うのも野暮な感じでね。当時、その相応しさに本当に感心した。
しかしまあ、与太話だけど、真面目に社会主義をやって、社会保障と低い失業率を達成した結果として、現在の日本の凋落があるので、これからの時代に必要なのはヤマト体操ではなくて、体の自律性を養う整体の体操なのであります。雇用の流動化に伴って、企業人にもフリーランススピリットが必要ではないでしょうか。
