半クラッチ

やっと早く動ける様になって来た。突きを打っても木刀を振っても、ワンテンポ遅い感覚があった。長年の課題だ。

溜めを作る癖が不味かった。威力を出そうとして付いた癖だろう。腕を上げたり、立っているだけでそれはもう溜めているのと同じだから、そこから更に勢いをつけるのは不必要だった。それは車のアクセルを過剰に踏む様なもので、むしろ、半クラッチを繋ぐ様な感覚が要る。車の運転は出来ないけど。

腰を落として踏ん張る癖も足を引っ張っていた。重心を落とすのと、腰を低くするのを明確に区別する様になったのが良かった。最初は腰を高くして軽くならないか不安だったけれど、案外に威力も落ちないので安心した。

稽古に出かけたら、今まで当たらない相手に当たる様になっていたので、成果は出ているのだろう。これまでは動きの速い相手にはどうにも対抗出来なかったので、やっとおもしろくなって来た。

タイトルとURLをコピーしました