生理中の頭痛

スリランカの秘密警察の長官と懇意にされている方がお越しだ。よく聴き取れませんでしたという感じなのだが、秘密警察の長官である。

10年くらい前、その方は長官のご案内でスリランカの政府高官が通い詰める伝統医療のクリニックへ出掛けたのだが、土産話が面白かった。クリニックの予約がいっぱいだったので、その先生の自宅にまで行って診療を受けたそうである。

脈診でハーブを処方するのだが、酸っぱい物を食べない様に指示をされたそうである。現地では、病院がアルバイトを雇って、観光客向けのトリートメント施設を経営しているけれど、あの手のサービスとは別物。昨日、鶏肉食べたでしょ?とか、当てるレベルらしい。子どもの頃から弟子入りして訓練するそうだ。

それに刺激を受けて、食べ物と脈の関係を調べていた時期があった。食事内容が分かるほど研究はしていないのだが、それなりに得られるものはあって、施術にも活かしている。例えば、そうして脈を調べると、生理中の頭痛には砂糖が効く事が分かる。それ以前には、鉄分不足を想定して、プルーンを摂る様に指示をしていたのだが、それは見当違いだった。

要は、生理中の頭痛は低血糖で起こっているのだ。勿論、ホルモンなどの影響もあるだろうが、まあ、試してみたら良いのだ。効けば良し、効かなければまた別のアプローチを試したら良い。

後年、その方にスリランカに連れて行って頂いたのだが、その時にはクリニックを訪ねる機会はなかった。その代わりに、現地の霊術家を訪ねたのだが、それはまた別の話である。

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