気功では気を物理的に捉える傾向がある様だ。だから、使ったら減るので、術者は1日に何人も見ないとも聞く。

一方、整体では外部から気を与えるというよりは、その人の自律的なバランスを調える為のきっかけとして捉えている。人数も見る。

まあ、整体師には早死にする傾向はあるので、真実は真ん中くらいかもしれない。

気の感応という事を言うくらいなので、ある種の関係性を重視してもいる。合気道でも気結びと言うけれど、日本的で繊細な感性だ。自分も、性格的な相性で人を見ているうちはダメなので、誰でも見られる様に訓練した。

気に気持ちを乗せる事を戒めもする。治そうという気持ちもノイズになる。

昔、教室をやっていた頃に実験をしてみた。筋反射テストをすると、確かにそういう結果が出る。逆効果になるのだ。あれも難しいので、なるべく誘導にならない様に注意してやってみた。

特に、頑張れという気持ちを伝えると、かえって体が萎縮する人がほとんどだったのは印象的だ。

また、当時、合気道をやっているアメリカ人男性が来ていて、彼には逆の結果が出たのも覚えている。これは文化的な感性の差異かもしれない。

先日、米国人のご主人と中国人の奥様がいらしていて、この人の感性はアメリカ人ではなくて日本の親父そのものだとおっしゃっているのを伺いながら、そんな事を思い出した。

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