革靴

ちゃんとした革靴を持っていないので、買う事にした。

せっかくなので、価格帯を変えて、何が違うのかを体験してみようと思いついた。それで、銀座に出掛けた。

何軒か回ってみて、3万円くらいの靴も30万円の靴も、革の品質には差を感じたけれど、外見はそこまで変わらないという印象をもった。どれも格好良く見える。もしくは、初心者の自分には分からない。

むしろ、当たり前なのだが、高級店ではサービスが違うのでそれには驚いた。メールアドレスを登録したら、担当者から丁寧なメールが数回も届くので恐縮した。

高級品はこうして売るのかと感心もした。比べると、時計業界には例外も多いけれど、高騰で殿様商売をしている店も目立つ。100万以上の価格帯の品を売るサービスではないな。

PIAGETではその接客に感動したくらいだけど、宝飾店で時計を見ると丁寧なので、時計専門店のカルチャーなのかもしれない。労働市場的には、他の業界に転職したら通用しなくなる様な接客スキルでは不味いから、販売接客業に進路を取るなら、最初の就職先はデパートが良さそうだ、と想像する。

結局、お店はスコッチグレインに落ち着いた。足の採寸を初めてしたのだが、意外に小さい。24㎝しかなかった。また、日本人には甲高が多いというが、自分もそうだった。品物を確認したら、靴紐を結びやすい様に、長さに左右差をつけてあるので、日本的なクラフトマンシップを感じた。

それにしても、グッドイヤーウェルト製法の靴は、慣れるまで固くて痛いとは耳にしていたのだが、ここまで痛いものだろうか。ローキックを貰うより辛い。靴底が曲がらないのも不自由だ。履き出して3日目なのだが、早くも挫折しつつある。一月ほどで革が足に馴染むというのだが、調べたら、その期間は絆創膏上等らしい。世のサラリーマンを尊敬する。

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