石田茂

修理に出していた煙管が戻って来た。美しい。銀の肉厚な感じが何とも良い。自分が初めて物欲に負けたのが、石田茂氏の作品である。それまで強烈に欲しい物などなかった。

夢中になって、どこに行くにも持ち歩いていたのだが、北海道のマダムとお酒を飲みながら、チェーンスモーキングをしていたら、粋じゃないわねえと笑われた。確かに、パパッと済ませるのが粋である。

煙管をきっかけに時計趣味に目覚めていって、今は物欲の塊である。このまま骨董趣味にでも進化すると、経済的な死を迎えそうである。

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