打身

昨日、尻を手酷く打撲した。しゃがむのが困難なレベルである。基本的な手当を済ませてから、寝た。今朝、目が覚めたら、痛みはマシになっているのだが、動くとまだ痛い。

体を調べると、尻よりも肺の問題に気がついた。息を吸っても右肺が膨らまない。

それで、長年の謎が解けた。整体のドグマでは臀部は呼吸器の関連部位だと説くのだが、それがよく分かっていなかったのだ。これまでも骨盤付近の呼吸活点はよく利用しているのだが、なるほど身に沁みた。

昨日は打ったところばかりを気にしていたが、調べてみるとダメージは妙なところに及んでいる。右肺が膨らむ様に調整をしたら、尻の痛みが軽減した。

普段、施術を受ける人の気持ちが分かろうというものだ。尻の打身で肺というのも、意味不明である。この手のアプローチは患部に触れない為に、手技というよりも手品に見える。施術者のタイプにもよるだろうが、自分はほとんどの症例で直接法を避けて、間接法を多用する。

銀座の和蘭図でこの記事を書いているのだが、残っている痛みを取る為に、もう片方の手では骨盤周辺のリンパを押さえている。外傷では、しばしばリンパを調整するけれど、これで打身の痛みが取れるのも謎ではある。リンパに何らかの疲労物質が溜まるのかね。

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