学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし

この5、6年の間、体を直接に見る事をテーマにしている。整体は胸椎9番は肝臓という様に、脊椎から生理的な情報を読み取るのだが、そうしたプロセスを回りくどく感じる様になったのだ。

なるべく先入観を排して、体を見たい。パッと見て触って、分かればそれで良い。そんなに簡単ではないから、時間が掛かっているのだが、ようやく慣れて来た。まさか知っている事を忘れる訳にはいかないから、適宜、知識は利用しているのだが、資料にも目を通さなくなった。結果的に、手技は減る一方だ。

しかし、知らなければどうしようもない事も多い。最近、参ったのは高血圧だ。これくらいなんとかなるはずだと施術を繰り返したのだが、2か月以上良くならない人がいた。結局、甲状腺から血圧に影響していて、原因はなんと豆腐だった。大豆製品は甲状腺に影響を与える場合があるのだが、ご本人が気がついて食べるのを止めたらすぐに良くなった。

これまた似た様なケースで、胃腸の不調を繰り返す人がいた。一時的に改善しても、すぐにまた戻る。どうしてだろうかと唸っていたら、ご本人がナイアシンのサプリが原因だと気がついて、摂るのを止めたらすぐに良くなった。次に、同様の症例があったら、見逃すまい。

孔子が2500年くらい前に、「学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし」と書いている。ナイスですね。

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