『コブラ会』

渡邊さんが年始にアブサンをくれた。緑色のハーブ酒だ。ヨーロッパで流行って、ボードレールが中毒になった事で有名。頭はハッキリしたまま足に来るタイプの酒だ。

数年前、北海道のマダムが、私があなたくらいの年齢の頃にフランスでアブサンを覚えて酷い目にあった。あなたも酷い目に合うといいわと渋谷のバーでご馳走してくれたのを覚えている。そんな訳で、正月の昼間からアブサンである。

現代日本でアブサンに相当するのはストロングゼロだろう。効率良く酔っ払う為の酒という印象がある。自分はチューハイの味が好きではないのと、体質に合わないのか飲むと浮腫むので避けているが。

本当は帳簿作業をやらないといけないのだが、そのまま現実逃避をしてNetflixで『コブラ会』を見ている。海外ドラマで元になった映画がある。1984年公開の『ベストキッド』だ。

いじめられっ子の白人少年が日系人から空手を習って、いじめを克服、彼女もゲットというのがストーリー。バブル景気の頃なので、ちょっとだけ日本ブームだったらしい。ドラマではその登場人物達が40代になった姿が描かれるのだが、彼らの悩みは失業や会社経営、子育てや結婚生活なので、もう問題は空手では解決しない。

作中では剛柔流系統という設定になっていて、セイエンチンを練習していたりもする。それなのに、アクションになると正体不明の流儀になるなどと野暮ったい事を考えながら見ている。このまま正月が終わってしまいそうだ。

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