打撲

後頭部を打ったお子さんを見た。

頭の打撲は恐い。後で吐き気をしたり、フラついたり、高熱が出たり。

その子はタンコブが出来ていたので、まだマシに見えた。表面のものだからだ。速度があると衝撃が中に入ってしまう。そのケースでは、タンコブは出来ない。

まず見るのは臍下丹田。後頭部を打つと、そこが船底状に独特に凹むのだ。そんなには凹んでなかったので、良かった。

脈を見ると、少々、不整脈気味。体が参っていると、千鳥の脈といって、独特の頻脈っぽい脈になるのだが、そうではなかった。

頭を打つと首を傷める場合が多いが、それも大丈夫そうだ。

後頭部を掌心感応で見ると、ビリビリと熱い。掌を当てて、それが鎮まるまで待つ。皮膚呼吸が深くなり、大きく吸ったところで手を離す。

再度、脈を見たら、不整脈気味だったのは落ち着いていた。臍下丹田にも少し力が出ているので、良し。

頭を打った後の注意としては、強い日差しに当てない、スマホは見ない、入浴は湯船に浸からない、運動はしない。数日経ってから症状の出る場合もあるので、油断をしない。

大人

お越しになられた男性。「大人になりました」とおっしゃるので、どうしました?とお尋ねしたら、性病になりましたとのお返事。じゃあ、私は子どものままで良いですと返して、二人して笑った。昭和の大人物である。

さて、排尿痛と同時に、足首が腫れているというご相談だった。

突拍子もない話だが、実は、足首と生殖器は関係が深い。原因を探していくと、どうやら右の睾丸が腫れている。睾丸と関係の深い胸椎11番にも可動性異常が見つかった。

施術ではまず胸椎11番にパカパカ操法、次に膝蓋骨の外側を調べた。ここには通称を〇△活点といって、性病の調整ポイントがある。発見者の名ではなくて、掛かった人の名前がついているのは御愛嬌。

生殖器に異常があると、硬結といって、凝りの親玉状のものが浮いているのだが、そこには見事な硬結が見つかったので、押さえた。

一連の施術を終えると、足首の腫れは小さくなっていた。ただ、まだ足首が痛いというので、お手洗いに行ってみてくださいとご案内をした。お手洗いを終えると、痛みは減ったそうである。

ところで、この〇△活点には、不思議な事実がある。何年も前の性病が表れている場合があるのだ。勿論、医学的には完治している。ただ、その痕跡を見つけてしまう訳である。

開業したての頃は知識欲が強かったので、ここに硬結を見つけたら、誰かれ構わず確かめていた。ほとんどはクラミジア、稀に淋病があった。その痕跡と同時に、不妊や冷え性という事がままあった。

今でも〇△活点に硬結を見つける事があるが、余計な事は言わずに黙って押さえている。その点では、僕も大人になったのだ。

動悸

80代の女性。施術所に入っての開口一番、動悸がするとのこと。

様子を見ると、顔がやや赤らみ、息が荒い。この方は昨年の秋にも動悸があり、その後もしばらくは体調が優れなかった。心配になる。

施術前、息を吸ってくださいとご案内をしたところ、あまり吸えないとのお返事。腋の下に手を入れると、肋骨越しに感じる肺の膨らみが小さい。

体全体のバランスを見ると、骨盤が開いて下垂している。要するに、お尻が落ちて背中が丸くなっているのだが、これは高齢者にはよく見られる姿勢だ。

そして、これが息苦しさに直結している。シンプルな話で、背中を丸くして息を吸ってみたら意味が分かる。肺が圧迫されて、途端に息が吸いにくくなるはずだ。

逆に、お尻を持ち上げる様にしてから背中を伸ばすと胸が拡がるので、息は吸いやすいはずだ。施術の狙いもそこになる。

そこで、施術ではまず背中の張りを取り除いた。ポイントは骨盤の調整だ。お尻の位置を上げておくと、土台から背中を支えてくれるので、保ちが良くなる。

術後、息を吸ってくださいとご案内をしたところ、今度は息が吸えるとの事だった。動悸も落ち着いたそうで、施術者としては一安心。